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管理栄養士ブログ【第五回】

2018.02.01

もうすぐバレンタインですね!
買い物へ行くとどこもチョコレート特設コーナーに人だかりができていますね。
プレゼント用だけでなく自分にご褒美チョコというものがあるらしく
私もちょっと高価なものを自分にご褒美しようかな~なんて考えています。

そこで今回はそのチョコレートについてお話したいと思います。
チョコレートはとっても甘く、おいしいですが
「太る、ニキビができる」と体に良くないのかな…
と感じている方が多いのではないでしょうか?
でもそれはチョコレートの全てではないのです。

チョコレートは
カカオ豆を細かくすりつぶしてカカオマスにする
カカオマスにカカオマスから絞りとったカカオバターを加えなめらかにする
砂糖・乳を加えればミルクチョコレート
 
砂糖を加えればビターチョコレートの出来上がりです!
※さらに香料などを加えると様々な味や風味になります
※通常のチョコレートはカカオ約30%含有
以上のように製造します。

一見チョコレートはカカオ豆をふんだんに使ったように見えますが
・カカオマスから搾り取ったカカオバター【脂質】
・食べやすくするために甘さを加える砂糖【糖質】
この2つが8割を占めるハイカロリーな食べ物なのです!!
「やっぱりチョコを食べると太るじゃーん」
と思いますよね!?
いいえ、食べ過ぎなければ体に良いのがチョコレートです。

原材料のカカオはポリフェノールを含みます。
ポリフェノールは植物に含まれる色素や香りの成分で
老化や免疫力低下、がんなどカラダが酸化するのを防ぐ抗酸化作用があります。
チョコレートで有名な株式会社明治によると
特にカカオ70%以上含む高カカオチョコレートは
カカオポリフェノールが豊富で
血液の流れを改善し動脈硬化を予防、血圧降下作用があるという
研究結果がでています。
http://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research.html

テレビでもCMでもチョコレート売り場でも
高カカオチョコレートを良く見かけますね!
【ポリフェノールたっぷり・高ポリフェノール・100gあたり○○○○mg】
という表記を見るとついつい体にいいと感じたくさん食べてしまいますよね。
でも実は【日本人の食事摂取基準2015】にはポリフェノールの基準値が記載されていないので
栄養学の面からいくと【ポリフェノールたっぷり】は比較するものがなく根拠を感じられないのです…
そして高カカオチョコレートを1日100g食べると
確かにポリフェノールは多く摂取できますが、
カロリー・糖質・脂質もたっぷり摂ることになります。
(カカオは豆科なので脂質を多く含む植物です。)
特に脂質は50g(450kcal)くらいになり
これは成人男女ともに1日の摂取目標量の半分以上を占めてしまい栄養バランスが崩れます。
他の食事で脂質を控えなければなりません。
特に女性では高カカオチョコレート100gで
ほぼ1日分の脂質を摂取してしまうので注意が必要です。

今回のことをまとめると…
【食べ過ぎなければチョコレートは体に良い作用を働く!】 
食べ過ぎはカロリー・糖質・脂質の摂りすぎで
肌荒れや体重増加につながる場合もあります。
健康的にチョコレートを食べる際はカカオ70%以上のチョコレートを
1~2かけ(5~10g)を目安に食べてくださいね!

チョコレートの誘惑が多くなる時期ですが
ぜひ心がけて美味しく楽しいイベントにしましょう♪

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