BLOG

管理栄養士ブログ【第七回】

2018.05.08

こんにちは。ヤクセルの後藤です。
新年度が始まり1か月が経ちましたね。
弊社にも新しい仲間が入ってきました!
先日歓迎会があったのですが、昨年自分が入社した際のことを思い出しました。
初心を思い出し今後も、ブログを見てくださっている方の
健康保持のための情報を発信していきたいと思います!!

さて、みなさん、先日のゴールデンウィークはどちらに行かれましたか?
私は岐阜県の真ん中あたりにある【牧歌の里】へ行ってきました!
チューリップが見頃で多くの人で賑わっていました。
羊や馬、牛、アルパカ、うさぎなどの動物と触れ合うことができ、
なかでも餌やりが楽しかったです。少し怖かったですが…


連休が終わり、仕事や学校へ行くのは辛いですよね…
朝なかなか起きられなかったり、新しい環境にまだ慣れず行きたくなかったりと色々あると思います。
この時期によく聞くのが【5月病】です。
これは連休中の怠け病とも言われていますがそうではなく、
新生活が始まって1か月後に出てくる症状のことを言います。
めまいや頭痛、動悸、やる気が出ない、イライラするが主な症状で、
これは【セロトニン】という精神活動の安定性を保つ伝達物質が不足することで起こります。
5月病の改善方法として
・自分のペースで環境に慣れる
・好きなことをする
・悩みを話し頭と心の整理をする
が重要です。
新たな環境が自分の思っていたのと違い受け入れられない方や、
無理をしてしまう方がいると思いますが焦らず自分のペースで馴染んでいきましょう。

とは言っても、それだけでは足りない事もあると思うので、栄養面でのケアについてお話をします。
意識して欲しいことは2点
①ビタミンB1をしっかり摂る
②甘い物を食べ過ぎない

①ビタミンB1をしっかり摂る
ビタミンB1の体内での主な役割は
*糖質をエネルギー源に換える ことです。
脳を動かす“ガソリン”となるエネルギー源は【糖質】です。
しかし糖質を摂取しただけではエネルギーに変換することはできず、
糖質とビタミンB1が反応してエネルギーになるのです。
糖質を摂取していてもビタミンB1が不足すると、十分なエネルギーにならず倦怠感が出てきます。
ビタミンB1は豚肉(特に赤身)、魚類、豆類、玄米に多く含まれ、
1日に【男性:1.2~1.4㎎、女性:0.9~1.1㎎】が必要とされています。(日本人の食事摂取基準2015)

これを1日の食材量に置き換えると
・男性…玄米(茶碗1杯)×2、豚肉90g(薄切3枚)、さば80g
・女性…玄米(茶碗軽く1杯)×2、豚肉60g(薄切2枚)、さば80g
上記で十分にビタミンB1は摂取できますが野菜やきのこ、豆類も一緒に摂取するとさらに良いです◎
またビタミンB1はにんにくに含まれる“アリシン”によって吸収率が約10倍になるので、
豚肉とにんにくを一緒に料理すればより多くのビタミンB1を摂取できますね!

②甘いものを食べ過ぎない
疲れたなぁ、頭が働かないなぁと感じた時には甘い物を!とよく言われていますが
甘い物には多くの糖質が含まれています。
先程説明したように糖質のみではエネルギー源にはなりません!!
多すぎる糖質を摂取するとビタミンB1が不足し、
うまく糖質を分解できずエネルギー産生を行えないので疲労感が増してしまいます。
疲れが溜まり、頭が働かないと感じた時には、
小魚やナッツ系など硬い物をよく噛んで食べる事をおすすめします。
小魚にはカルシウム、ナッツ系には豊富なビタミン類が含まれているので
日本人が不足しがちな栄養素を補うことができ、小腹も満たされるので間食には最適です。

あともう1つお伝えしたいことがありました。
ストレスが多いと消耗しやすい栄養素があります。それは【ビタミンC】です。
抗ストレスホルモンをつくる時に必要となり、
体内に溜めておくことができないので3食ごとにしっかり摂ることが大切です。
ビタミンCは必要以上に摂っても尿として体外に排泄されるのでたっぷり摂り、
ストレスに強い体にしていきましょう!

今回は5月病予防の知識をご紹介しましたが、
もし5月病になってしまったときは気にしすぎず、
気の合う人と好きな事を楽しみリフレッシュしてくださいね!

ページ上部へ